MBTIの結果が毎回変わるのはなぜ?
受けるたびに入れ替わる1文字。その軸では、あなたの答えがほぼ半々に割れています。

入れ替わるのは、いつも同じ1文字
友だちとのLINEをさかのぼると、前に送った結果のスクショが見つかるかもしれません。今回の結果と並べてみてください。3文字は同じで、1文字だけ違っていませんか。頭の文字が、スクショではIなのに今回はE、というように。
動かなかった3文字の軸では、答えがはっきり片側に寄っています。何度受けても同じ側に出るのだから、そこは手がかりにしてかまいません。引っかかるのは残りの1文字です。その軸では、答えが両側にほぼ半々に割れています。
3回のうち2回がIだったから自分はI、と多数決で決めたくなります。でも2対1でIが勝ったところで、IとEの境目のすぐそばにいることは変わりません。
48と52で、文字が変わる
半々だと、なぜ文字まで入れ替わるのか。4文字で結果を出すテストは、どれも目盛りのどこかに線を引いているからです。0〜100の目盛りで、50未満ならA、50以上ならBと決めたとします。前回48で今回52。4点しか違わないのに、画面に出る文字はAからBに変わります。52と90は目盛りの上ではずいぶん離れていても、どちらもBです。
48の人なら、2点動けばもう線の向こう側です。質問が「AとBなら、どちらに近いですか」という二択なら、なおさらです。どちらも同じくらいあてはまる人は、1問ごとにどちらかへ寄せて答えるしかありません。どちらへ寄せるかはその日しだい。その積み重ねで、合計が線のどちら側に落ちるかが決まります。
説明図
4点の差が、文字の差になる
スコアの例(0〜100)
境目(50)
- 48前回
- 52今回
2回とも、同じサイトでしたか
「MBTI 診断」で検索して出てくる無料の4文字テストの多くは、公式のMBTIではありません。前回は友だちから回ってきたリンク、今回は検索のいちばん上に出たサイトだったなら、質問も点数のつけ方も、それぞれのサイトが決めたものです。同じなのは、結果が4文字で出ることくらい。食い違いを見て、自分はその軸の真ん中あたりにいる、と読むことはできません。
エントリーシートを書いた週
就活の自己分析で受けた人もいるでしょう。エントリーシートに「人と話すのが得意です」と書いたその週なら、「ふだん、初対面の人にも自分から話しかけるほうだ」という質問に、迷わず「あてはまる」を選んだはずです。入社して落ち着いた今、同じサイトで同じ質問を読めば、少し考えてから「どちらともいえない」を押すかもしれません。
「ふだん」がいつの自分なのか、質問文は何も言っていません。ESに追われていた週なら、頭に浮かぶのはその週の自分です。線のすぐそばにいる人なら、その程度の違いが何問か重なるだけで文字は入れ替わります。
公式レポートの「わずか」
公式のMBTIを受けると、レポートの4つの文字それぞれに「明確度」が示されます。段階は「わずか(Slight)」から「非常に明確(Very Clear)」までの4つ。「わずか」と出ると、自分は少しだけ内向的なのだと読みたくなりますが、MBTIの発行元であるThe Myers-Briggs Companyは、この読み方をはっきり否定しています。明確度が示すのは、その軸の質問でどれだけ一貫して同じ側を選んだか。「非常に明確」と出ても、その傾向が強いとか、うまく使えるという意味ではありません。
「わずか」と出た文字は、その軸で答えが割れていたことを示しています。次に受けたとき反対側の文字が出ても、おかしくはありません。公式のMBTIでは、どちらの文字が自分に合うのかを、結果の説明を受ける面談で確かめることになっています。
Traitiumが4文字を出さない理由
私たちは、4文字を決めるための線を引かないことにしました。Traitiumでは、50問の回答から14の次元をそれぞれ0〜100の連続したスコアで出します。
日本語で受けても、英語や繁体字中国語で受けても、同じ回答なら同じスコアが出ます。質問があなたを正しくとらえているかどうかは、また別の話です。ただ、受け直して数字が変わったなら、それは回答が変わったからです。
頭の文字がIとEを行き来していたなら、Traitiumでその軸にあたるのは「エネルギーの向き」です。0に近いほど外向、100に近いほど内向で、そのあいだのどこにいるかが数字で出ます。
参考資料と注記
- [1]The Myers-Briggs Company:Clarifying Clarity(2016)
MBTIの発行元による解説。選好の明確度は同じ側をどれだけ一貫して選んだかを示し、その選好をどれだけ持っているか、どれだけうまく使えるかを表すものではないと説明しています。
- [2]Myers & Briggs Foundation:Reliability and Validity
再テストでの一貫性の研究と、結果の説明を受ける面談で本人に合うタイプを確かめる手順について触れています。

