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16タイプ、64タイプ、その先へ:性格はどこまで細かく測れる?

16の箱で同じところに入った二人は、64の箱なら分かれるのか。箱を増やすことと、目盛りの上の位置を残すことは、同じ「細かさ」でも中身が違います。

執筆:Traitium読了の目安:5分
大きな幾何学模様の区画が、細かな区画を経て滑らかな等高線へと変わる一枚の地形プレート。

同じ4文字、違う二人

たとえば、新人研修で同期の一人と4文字が同じだったとします。取引先との初顔合わせで真っ先に名刺を差し出すのはあなたのほう。その同期は、気心の知れた仲間うちではよく笑うのに、初対面の席ではほとんど口を開きません。16タイプの説明文を二人で読み比べると、うなずけるのはどちらも半分ほどで、しかもそれぞれ別の半分です。

そこで「64タイプ」という言葉を見かければ、つい開いてみたくなります。16の箱では同じところに入った二人も、箱が4倍あれば分かれるかもしれない。説明文が長くなれば、自分を言い当てる一文も増えそうです。

64は、16×4

64という数は、16のそれぞれを4つに分けた数です。4つに分けるやり方は、主に二つ考えられます。2択の軸を新たに2本足して、2×2で4つにするか。新しい軸を1本だけ足して、それを低い・やや低い・やや高い・高いのように4段階に刻むか。

どちらにしても、もとの4本の軸は相変わらずどちら側かの2択です。境目のすぐ横にいる人も、端のほうにいる人も、同じ文字のまま。前者なら新しい2本もやはり2つに切られ、増えるのは軸の数です。後者なら、新しい1本の上でだけ位置が少し細かく見えるようになり、その1本に限っては、連続したスコアを粗く読んだものに近づきます。

見ておきたいのは、名前が増えたぶん、質問も増えているかどうかです。同じ回答を細かく切り直しただけなら、箱は4倍になっても、テストがあなたについて知っていることは16のときのままです。

箱で答えるか、目盛りで答えるか

16タイプも64タイプも、答えているのは「どの箱に入るか」という問いです。連続したスコアが答えるのは「目盛りのどこにいるか」で、同じ回答から出発しても、手元に残るものが違ってきます。箱の名前は覚えやすく、4文字を伝えるだけで飲み会の話題になります。目盛りの数字は、それだけでは人に伝わりにくいかわりに、境目の近くにいるのか端にいるのかが消えずに残ります。

説明図

箱の数と目盛り

  1. 大きな箱:16タイプ

    覚えやすく、話のきっかけになる。同じ箱の中の違いは、名前からは見えません。

  2. 細かな箱:64タイプ

    16のそれぞれを4つに分ける。同じ箱の中が分かれるぶん、境目の線も増えます。

  3. 連続したスコア:0〜100

    目盛りの上の位置が残る。両端と中ほどがそれぞれ何を表すかを知って、はじめて読めます。

表示の形を比べた図で、上から順に優れているという並びではありません。

線が増えれば、境目も増える

箱を分けるたびに、目盛りのどこかに線が1本引かれます。線のすぐそばにいる人は、答えが少し揺れただけで隣の箱へ移ります。64の名前は16のどれかをさらに分けたものなので、受け直して4文字のどれかが入れ替われば、64の名前も変わります。そこへ新しく引かれた線が加わり、その1本1本が、名前の変わりうる場所になります。

AERA・APA・NCMEの3学会による『教育・心理測定の基準』は、テストの結果で人を区分に振り分けるなら、同じ手続きを2回繰り返したときに同じ区分に入る人の割合を示すよう求めています。64の名前のどれかを受け取ったら、この割合が書かれていないか探してみてください。受け直しても同じ名前になりやすいかどうかを、そのまま表す数字です。

4文字の代わりに、14の目盛り

Traitiumは50問の回答から、4文字のタイプを決めずに、14の次元それぞれを0〜100のスコアで出します。14の内訳は、なじみのある4つの基本軸と、その先の10の次元です。私たちが目盛りで出すのは、線のすぐ横にいる人と端にいる人を、同じ名前にまとめたくないからです。エネルギーの向きなら、0に近いほど外向、100に近いほど内向。同じ外向寄りでも、47の人には47、5の人には5が、そのまま返ってきます。

61と64のあいだ

0〜100の数字は、それだけで確かそうに見えます。Traitiumのスコアは決まった計算の手順で出るので、同じ回答なら日本語・英語・繁体字中国語のどれで受けても同じ数字になります。けれども、計算が揺れないことは、質問がその特性をうまく捉えている証明にはなりません。1点刻みの表示も同じで、目盛りの上に並ぶと、好奇心が64、適応力が61といった3点の差まで、意味のある違いに見えてきます。

一人の2つのスコアの差に意味を読ませるなら、その差がどれだけ確かかを、標準誤差も含めて示すこと。『基準』はそう定めています。読むときは64と61を比べるより、それぞれが両端と中ほどのどこに近いかを見てください。次元ごとのページに、それぞれの端と中ほどが日常でどう表れるかを書いています。

数字がいくつも並ぶと、組み合わせから人柄を読みたくもなります。組み合わせで人柄を読ませるテストなら、それぞれのスコアが区別できること、スコア同士の関係が測ろうとする特性の考え方と食い違わないことを示しているか、見てください。『基準』はそれを求めています。Traitiumがエネルギーの向きと対人場面での自信を別の目盛りにしているのは、人と過ごして元気が出るかどうかと、初対面の相手の前で気後れしないかどうかを、分けて読むためです。近いようで、別のことだからです。

冒頭の二人は4文字が同じなので、外向・内向の文字でも同じ側です。それでも、取引先の前で先に名刺を出す人と、初対面の席でほとんど話さない人に分かれました。その違いに近いのは、対人場面での自信のほうです。4文字には含まれない次元なので、4文字が同じ二人でも、ここのスコアは大きく離れていることがあります。

64の名前を受け取ったら

64タイプの結果が手元にあるなら、16タイプのときの説明文と並べてみてください。新しく加わった段落は、16のときには言われなかったことを書いているでしょうか。同じ内容の言い換えなら、その段落から16のとき以上のことは読み取れません。

しっくり来る名前なら、話のきっかけとして存分に使えます。Traitiumの結果と並べるときは、4つの基本軸と、その先の10の次元を分けて見てください。10の次元のうち、64の説明文がひとことも触れていないものを探すと、名前に入りきらなかった部分の見当がつきます。

参考資料と注記

  1. [1]AERA・APA・NCME『教育・心理測定の基準』(2014年)

    第1章(妥当性)と第2章(信頼性)。区分の一致率(2.16)、スコアの差(2.4)、複数のスコアやプロファイルの読み方(1.14)を参照しています。

14の目盛りで、自分の位置を

全50問・無料。答え終えると、14の次元それぞれの位置が0〜100のスコアで並びます。

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